ただいま試験運用中です。少しお待ちください。。。

6206-8010(Seiko Matic)

6206-8010(Seiko Matic)

スペック

メーカーSEIKO型番6206-8010
ペットネームセイコーマチックキャリバーNoRef.6206
製造年月1965/1振動数5.5振動(19,600)
製造地諏訪(諏訪精工舎)ガラスプラ風防(交換済)
ケースSSブレスSEIKO(出荷時と異なる)
状況稼働備考メンテナンス履歴あり
NEOアンティーク国産Watch調べ。メーカースペックと異なる可能性があります。

ディテール

諏訪精工舎(諏訪)で生産された、Cal.6206を搭載したモデルです。5.5振動です。

秒針規制機能なし、カレンダーは曜日は時針往復で送るモデルです。ロードマチックに採用されている56系ムーブメントよりも前の世代の機械になります。

写真で見ると文字盤のクスミがあるように感じますが、光沢のある放射状の文字盤はそこそこきれいです。
文字盤に十字に入った意匠、インデックスは背の高いタイプ。カレンダーは9時位置で、英のみ。和英切替ではありません。(似たデザインの文字盤のロードマチックも存在しますね)
この頃にはすでに「SEIKO」のロゴは確立していた(固有のブレスで確認)はずなのですが、文字盤の表示は筆記です。文字盤の放射上の模様が見えるでしょうか。ブレスは、純正品の保護のために後年のSEIKOロゴ入りに交換しています。
りゅうずは、格納時はケースに入ります。このモデルは手巻き機構を排しています。自動巻きは手巻きが必要ないことを視覚でアピールさせる狙いがあったといわれています。前述のとおりブレスはノンオリジナルです。
後年主流となる「セイコースタイル」とは異なる、近未来的な雰囲気を持った時計です。
「見えやすくするため画像を補正」裏蓋には、防水性を謳うマークがあります。実物は使用に伴い摩耗しており、不鮮明にはなっていますがこういうディテールがいいです。

この時計は「趣味の、理由。(1)」「趣味の、理由。(2)」でも取り上げたとおり、管理者の父が20代~30代の頃に使用していた個体です。管理者の記憶にも、父がこの時計を愛用している様子は残っています。

管理者にとっては金銭に代えられない、特別な一本です。そのため、メンテナンスはしていますが、普段使いにはなかなか使う勇気がありません。

手巻き機構を排し、りゅうずの優先度を落としている(当時のイメージ戦略的に意図的ではありますが)こと、カレンダーの曜日早送りが時針前後送り方式なこと、秒針規制が付加されていないことなど、後年のロードマチックとは差異があります。

余談ながら私の父は腕時計はクオーツ至上主義でした(笑)。今思うに、操作性がまだ洗練されていない、使い込まれて精度も今一つになっていた(と思われる)この時計から、80年代前半の軽量薄型クオーツになった時の衝撃はかなりのものだったのかなと思います。

そんな管理者は、今では立派な機械式時計至上主義です(笑)。