ただいま試験運用中です。少しお待ちください。。。

時計のトラブル~水は大敵~

時計のトラブル~水は大敵~

メンテナンス記事のご注意!(必ずご一読ください)

時計のメンテナンス・修理は専門家に依頼するのが最良と管理者は考えています。

そのうえで、管理者は時に自らの興味、判断で、時計のトラブルを自己解決できないかと考え、実践したことを当ブログで取り上げています。

当ブログでのメンテナンス記事内容は、すべてのケースで必ず問題を解決できるものではなく、管理者の素人判断も多分にあり、結果として時計を壊してしまうこともあり得ます。

ここに取り上げている内容は、管理者が実践したことの紹介であり、

○ブログをご覧いただいている方に内容を推奨する意図ではありません。

(It is not my intention to recommend the contents to those who are viewing the blog.)

○当ブログを見て、作業を実践された場合の結果について、当ブログでは一切の責任を負いかねます

(We do not take any responsibility for the result of seeing this blog and practicing the work.)

ことを確認させてください。

縁あって当ブログを見ていただいております皆さんの、大事な時計が壊れてしまうなどの悲しいことがないように、上記についてのご確認をよろしくお願いいたします。

以下、内容をお読みいただく場合は上記ご承諾いただけたものとします。上記内容にご承諾いただけない方はこちらからお戻りください。

By reading the contents below, you agree to the above.If you do not agree to the above, please return here.)

時計の水入りとは

時計に水分は大敵です!

時計のトラブルで非常に多い、「水入り」について、管理者の知識内でお話ししてゆきます。

一番わかりやすいのは水没です。防水性能のない時計や防水性能を超える水圧を掛けるなどすると、浸水します。水圧は水深だけでなく環境でも変わるので、流水(水道の蛇口)などであれば水入りリスクは上がってしまいます。

しかし、「ちょっと古い国産腕時計」を使っているような時計好きは、そもそもリスクは避けると思いますので、もう少し違った観点からお話しします。

暑い夏。強い冷房。急な雨。。。

この日は、入手したばかりの時計をつけて外出していました。

この時計は精度はそこそこ、機能的には問題なさそう。ガラスの傷が目立ちますので、そこは手を入れたいなと思っていました。

この日は夏真っ盛り、よく晴れた日でした。とても暑かったので、電車に乗った時は涼しくて快適でした。

電車の中で時計を見ると

曇ってます。もちろん、水に近づけたわけではありません。

ネットで、「時計 ガラス 曇り」と検索すると、たいていの場合は水につけてしまった場合のことが書かれています。

「ちょっと古い国産腕時計」にありがちな曇りは、時計の防水性能が失われて(時計のパッキンなどの部品が劣化するなど)、気密性が落ちていると起こりがちです。

気密性が落ちていると、外気が時計の中を行き来しやすくなり、結果として夏の多湿な空気が時計の中に入り(腕にしていて汗をかけば、汗が揮発した水分も加わり)ます。

その状態で暑い屋外から冷房が強烈に効いた室内などに移動すると、コップの水滴よろしくガラスに曇り、湿気が多い場合は水滴までも出てしまいます。

また雨が降って急に湿度が上昇した場合なども、そこに気温の変化が加わると、同様の症状が起きやすくなります。

対策は?

腕から外し、タオルハンカチの上で様子見。外出先ではこのくらいしかできないので。

本当の水没でない曇りの場合、応急措置として、管理者は自宅ではりゅうず開放状態で、乾燥材の入った密閉容器に入れるなどの措置をとることもあります(乾燥剤はサプリメントなどに入っているものを根気よく集めたもの)。出先では、腕から外して温度差を減らしてやるくらいしかできないかな…と思います。※1

事後的には、理想はパッキンの交換、その際にパッキンにシリコーングリスを塗布して外気の交換を妨げるようにすることなのですが、管理者のような素人(時計の内部に触れない人)には自分での施工はハードルが高めです。※2

なお、管理者も時計修理の方に聞いたことがありますが、対策はできるけど完全に防げるかは約束できないとも言われました。

時計の機密を保っている部分では、裏蓋(ある場合)のパッキン・りゅうずのパッキンの他に、ガラスとケースの合わせ目などにも微細な隙間はありますし、パッキンがあっても金属側の状況によっては完全に密着しないこともあるので、何とも言い難い部分はあります。※3

そうすると、消極的な対策として、「そういう傾向のある時計はそういう時期はローテーションから外す」ということになると思います(確実)。

※1 本当に水につけてしまったなどの水没の場合はできるだけ早期に時計屋さんに持ち込むべきです。

※2 繰り返しになりますが、管理者は自分で時計の機械を触るスキルはありません。また、機械の裏蓋をむやみに開けるのも時計にはよくないと認識しています。

※3 よくアンティーク時計などで「防水表示されていますが、防水性能はないものと考えてください」という注意書きがあるのは、「理論上は防水でも、経年で何が起きていてもおかしくない」ということです。新品のようにすべてが完調!といかないのもまた「ちょっと古い国産腕時計」の個性と思っています。

 自分で時計を管理していれば、おおよそ水入りさせてしまうような使い方は避けられるかと思いますが、水入りに関しては管理者も自戒せねば、と思うところがあります。次の記事で紹介します。