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あらたな時計との出会い

あらたな時計との出会い

買い物って楽しいですよね!(確認)

日々、物色中。

このブログにいらしていただいている方はお分かりと思いますが、管理者は、ちょっと古い国産腕時計が好きで、常に「いいものはないか」物色をしております。

ただ、高級なお店に行って、ショーウインドウを見つめて「これください!」などとはなかなかできないので、どうしても「現状・訳アリ・未整備」の時計を物色することが多くなります。

先日も実店舗に行って、商品を見ながら店員さんとお話をしましたが、店舗の商品はきちんと整備がされていて、見た目にも立派。ただ、お値段もかなり立派なので、管理者のように懐のさびしい人間「ちょっと古い国産腕時計」と気軽に付き合うというやり方にはちょっと合致しないかなと思いました。

あのお店のキングセイコーバナック、とっても良かったんだけどなあ。。。お値段もとっても立派だったんだよなあ。。。

余談ながら、管理者が初めて「ちょっと古い国産腕時計」を購入した2000年代前半は、デパートの「アンティークウォッチフェア」などの催場の片隅に、価格含めて結構お手頃な時計がありました。最近は足を運んでいませんが、そういったものでも今ではそこそこにいい値段がするんだろうな、と思っています。

確かに、実店舗で商品を展示し、展示商品もメンテナンスをきっちり行い、場合によりケースの仕上げやガラス交換などをしていたら、相応の金額になってしまいます。ぼっている訳ではないんですよね。

なお、管理者としては、いらしていただいた方がもし初めての「ちょっと古い国産腕時計」を購入されるのであれば、「実店舗でどういったものかを理解していただいたうえで、説明と、可能であれば初期保証のついたものを選んでいただいたほうがいい」のかな、と思います。ブログ内容とは矛盾しつつも、なんですが。

さて、そんな管理者ですが

ぶっちゃけ、ネットオークションなどを活用しています。

ネットで購入することのリスクや、現状モノの惨状は当然あります。時に懇意にしている修理をしていただく方をさんざん困らせるような個体を入手してしまうこともあります。

購入に際して

管理者が購入する時計は、大きく分けて下記のような感じです。

1 通常稼働品。外観は現状のまま

2 稼働はするけど精度などの確認が取れないもの

3 稼働するけど訳アリ

4 そもそも稼働しないもの

1 は値段次第で購入候補に入りやすいです。理由は後程。なお、金額は上がりますが、外装仕上げ済、OH済などの個体もありますが、当然そんな高価なもの手が出ません選択肢には入りにくいです。

2 については購入する機会が最も多いです。ほとんどの場合、外装は放置状態、ガラスは傷だらけ。でも、動作確認をすると精度含めて意外といけそう。というものです。管理者は、精度は日差1分~2分は許容してしまうので、こういうもので「外観を整えてやれば、一戦級」というものは大好きです。

3 については、ケースバイケースです。56系の機械であれば、カレンダーの破損。全般的に言えるのはブレスが破損している、ない、文字盤の劣化がひどいなどあります。ブレスレットは取り付け部分の形状が特殊でなければ、手持ちや社外品で何とかなりますが、文字盤が劣化しているのは気になってしまうので、個人的には避けています。

なお、カレンダーの破損ですが、修理は可能ですがあまりカレンダーの壊れた個体ばかり持っていても…ということで、現状では慎重になっています(現状で修理待ちが何本もあるんですよ)。

4 に関しては、なかなか見ない個体で欲しいとなればワンチャン狙いで行くこともあります。ただ、今までにそのような個体でかなり悲惨なものがあったので、今は積極的にはちょっとなぁと思っています。

管理者が好きなこと

完全に主観ですが、管理者は、時計もクルマもちょっと古いものが大好きです。

モノは新品の時にはチヤホヤされる。これは当然ですが、ある程度古くなったり、使い込まれたりした際には購入者や市場の興味が薄くなってゆきます。これも当然といえば当然ですが。

そして、時が経ち、そのもの自体に希少性が出てきた時に価格の高騰が起こる。再評価ということもできるかと思います。

管理者としては、「モノとして凄く良く出来ているのに、評価されなくなってしまった」ものに手を掛けて、現役復帰させることが好きなんです。

姉妹ブログでもクルマの話をしていますが、中古品でも最初から商品として仕上がっているものよりも、普通に使用していて傷んできたものをメンテナンスしたり、磨いたりしながらなお現役を続けるということに喜びを感じます。

そのほうがお金もかからないし、懐のさびしい人間として時を経たものを普段使いするのは、お金を出せば購入できる(金ないけど)ものを使うよりもある意味贅沢に感じます。また、そのものを、今まで経ていった時間なりに労わって、でも猫可愛がりしないで使うスタンスがとても好きなのです。

なので時計も、古くなったり傷が目立つから、と価値を認めてもらえないけどまだいける!というものが好きです。

ガラスは傷だらけ。ケースも傷だらけ。汚れもひどい(汚れは詳しく見せられないかな)。でも、管理者の手元に来た時には日差20秒以内で動いていました。機械をさわれない管理者の手だけでも、現役復帰はじゅうぶん可能です。
ブレスの弓カンがいまいち合っていない。ガラスは傷だらけ。りゅうずも何か違う。でも、カレンダーは無事。精度は…微妙。これは、外身をきれいにしてからどうなるか見てゆきたいです。

このあたりの時計の顛末も、追ってご報告します。

実際はうまくいかない!

とはいえ、実際はうまくいかないことも多いです。すべてがうまくいくことはない。

管理者が時計の修理を生業にしているくらいの技術があれば、それこそ自己完結でできますが、機械的な部分は専門の方にお任せしないといけません。その過程で、迷惑を相当かけてしまっているのも事実です。本当に申し訳ないなと思っています(これは、もう一つのブログのクルマでも同じことです)。

それでも、縁あって管理者の手元に来た時計をあれこれやって、そこそこ正確な時を刻む相棒として使えるようになったとき、ちょっとだけ誇らしい気持ちになります。

管理者は、「機械の寿命は人間が決める」と思っています。寿命を断つのも人間ならば、寿命を延ばすのもまた人間。ならば、せっかく縁あって管理者の手元に来たのであれば、できるだけ長い時間、現役でいてほしいなと願うのです。

また、手放すことになったとしても、できれば次のオーナーさんに引き継げればいいなと思いますし、そのように維持できるように努めてゆきたいと思っています。

管理者の「ちょっと古い国産腕時計」趣味は、もしかしたら一般でいわれる「時計趣味」とは少し異なるのかもしれないですね。