ただいま試験運用中です。少しお待ちください。。。

時計のトラブル~帯磁~(2)

時計のトラブル~帯磁~(2)

メンテナンス記事のご注意!(必ずご一読ください)

時計のメンテナンス・修理は専門家に依頼するのが最良と管理者は考えています。

そのうえで、管理者は時に自らの興味、判断で、時計のトラブルを自己解決できないかと考え、実践したことを当ブログで取り上げています。

当ブログでのメンテナンス記事内容は、すべてのケースで必ず問題を解決できるものではなく、管理者の素人判断も多分にあり、結果として時計を壊してしまうこともあり得ます。

ここに取り上げている内容は、管理者が実践したことの紹介であり、

○ブログをご覧いただいている方に内容を推奨する意図ではありません。

(It is not my intention to recommend the contents to those who are viewing the blog.)

○当ブログを見て、作業を実践された場合の結果について、当ブログでは一切の責任を負いかねます

(We do not take any responsibility for the result of seeing this blog and practicing the work.)

ことを確認させてください。

縁あって当ブログを見ていただいております皆さんの、大事な時計が壊れてしまうなどの悲しいことがないように、上記についてのご確認をよろしくお願いいたします。

以下、内容をお読みいただく場合は上記ご承諾いただけたものとします。上記内容にご承諾いただけない方はこちらからお戻りください。

By reading the contents below, you agree to the above.If you do not agree to the above, please return here.)

自分で消磁する

消磁機とは

前回の記事で記載したとおり、消磁機を購入してみました。

注文の翌々日には届きました。到着時、箱が少し傷んでるのはこういう商品あるあるでしょうか。
中身はこんな感じです。説明書はありません。

販売ページの商品の写真などからもわかりましたが、「Made In China」です。※1

この商品に限らず、中国製の時計用製品が最近多い気はします。管理者も、バネ棒・メンテナンスキット(時計の固定台やコマ抜き機などがセットになったもの)は中国製を愛用しています。

今まで購入したものの品質は、バネ棒は特に問題なし。メンテナンスキットは…仕上げの雑さが目立つものもあり、中には使えないようなものもありますが、大半は、わかって使う分にはいいのかなという感じです。※2

今回の商品は使えるのか?実際にやってみましょう。

※1 ネットを徘徊していると、中国製の時計メンテナンスに関する商品は非常に多いです。中国では、時計を自分でメンテナンスする習慣が根付いているのでしょうか?もしくは、時計が今ブームだったりするのでしょうか?いずれにせよちょっとびっくりしました。廉価に商品が購入できるのはいいのですが。。。

※2 管理者の率直な感想としては、私のような「もとから傷だらけの古時計をちょっと触ってみたい」、という人のスタート点としては、まずはいいのかなと思っています。ただ、「大事な時計」「高価な時計」に関しては、使用するのはかなり怖いです。工具の精度が甘いのと、耐久性が劣ることが大きな原因です。なお、管理者は、前述の理由によりバネ棒外しや裏蓋オープナーなどの工具は国内流通品を使用しています(特に、メンテナンスキット同梱品の裏蓋オープナーはガタが大きくて傷をつけるリスクがかなり高いと判断)。なお、管理者は中の機械は現状では一切触りません

やり方を調べる

箱の表記にも、中にも具体的な使用方法はありませんが、ネットで検索したり、販売ページなどで使用方法を知ることができます。

ネットで仕入れた情報から

1 コンセントを刺し、押しボタンを押すと横のランプが点灯する

2 ランプ点灯状態のまま本体の上を、少しの隙間を作って通過させる

3 通過のさせ方は、ゆっくり横にスライドさせる・または近づけた状態から上に離してゆく

このようにするといいということがわかりました。

やってみよう

管理者の場合、

ボタンを押しながら、ゆっくり左から右へ動かす。時計と消磁機の間隔は数センチ空けておく。9時位置を下にして1回。12時位置を下にして1回。3時位置を下にして1回。6時位置を下にして1回。と合計4回通すという方法でやってみました。

これは、帯磁する部品が本体のみならず、バネ棒などに及ぶことがあるとの記述がネットにあった為です。

時計が吸い寄せられる不思議な感覚を味わえます。

都合4回、消磁機の上を通してみました。この後、再度方位磁石を使って確認します。

結果は?

そろそろと、方位磁石に近づける。
緊張の一瞬です。方位磁石の針は振れて…
いないですね。磁気帯びは解消したようです。

 この後、この時計を使っていますが、以前のように不自然に止まってしまうことはなくなりました。

また、ほかの時計でも帯磁が認められたものがあったので、いくつか使用していますが、磁気抜きを行ったことで調子を崩した時計は今のところありません。※3

磁気帯びの症状としては、管理者が体験したような止まりだけでなく、狂いもあるようなので、現在精度の甘い時計についても磁気帯びをしていないか確認をしてみたいと思っています。

※3 磁気を抜くことで想像できると思いますが、この機械自体も強い磁力を発生するものと思います。そのため、逆に時計を帯磁させるリスクは少なからずあるのかなと考えています。そのため、磁気抜きを行った後は特に調子が崩れないかを確認するようにしています。