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ブログコンセプト

本ブログのコンセプトをお話しします。

このブログの趣旨

当ブログでは、わたくし管理者が趣味とする「ちょっと古い国産腕時計」について、所有モデルの紹介・比較・そのほかの話題を中心に取り上げてゆきたい思います。

管理者の趣味によって、特定のメーカー・特定のペットネームのものが多くなる傾向にあります(すべてのメーカー・すべての時計を趣味の対象としてしまうと、どんどん深みに嵌ってしまいますので)。

また、その中でも個人の趣味が反映されており「似たような腕時計が多くなる」傾向が強くあります。

このあたり、個人の趣味故、なにとぞご承知いただけますと幸いです。

ここに訪れていただける皆さんに、私の趣味とする「ちょっと古い国産腕時計」に興味を持っていただけましたら幸いです。

皆さんにとって、有用なブログでありたいなと思います。

ちょっと古い国産腕時計とは

私が趣味としている腕時計は、およそ1970年代に市場に流通していた、国産実用時計の中でも機械式のものが中心になります。

「ちょっと古い国産腕時計」という言葉を多用しているのは、おおよそ50年前(ブログ開設時)の時計とはいえ、市場では「アンティークウォッチ」という表現は使わないためです。

一般的には「アンティーク」とは、おおよそ製造から100年を経過したモノのことを指しますが、腕時計の場合、そもそも腕時計が世に登場してからまだ100年程度ということもあり、腕時計の市場ではおおよそ下記のような目安がある(厳密に制定されたものではない)ようです。

1950年代~1960年代までに生産された時計であること

もしくは

クォーツ登場(1969年)以前の時計であること

1970年代の機械式時計は、上記どちらにも当てはまらないことになります。

使ってこその機械。

「アンティークウォッチ」と呼ばれるものは、例外もありますが、普段使いや実用、というよりは趣味として向かい合うべき色彩の濃いものと思います。

これは、その時計の希少性やメンテナンス・補修部品調達の難しさもあり、製造当時の技術、また経年により衝撃や水に対して特に慎重にならざるを得ず、また精度についても同様にシビアに追いきれない※1という事情があります。

対して、1970年代の機械式時計は、

「大量に生産され、現在(2022年時点)でも中古品が世の中に広く流通していること・技術の集大成ともいえる機械を搭載しており精度が出しやすいこと・今でもメンテナンスや部品調達が比較的容易なこと・デザインや機能からも日常使いに十分耐えうること」が特徴として挙げられます。

機械式時計、特に自動巻きのムーブメントは1960年代から1970年にかけて、急激に進化を遂げました。

国産大手時計メーカーは精度・機構・防水性や耐震性(耐衝撃性)・果ては石数※2をも競っていました。

1969年に世界初のクォーツ腕時計がセイコーから発売されましたが、まだ価格も高く、普及までにはもう少し時間がかかる状況でした。

そのため、1960年代終わりごろから1975年くらいまでは、数多くの機械式腕時計が販売されていました。

1975年以降はクオーツの量産、低価格化が急激に進行し、市場に多くのクオーツが流通したことで、機械式の時計の市場は急速に縮小し、いったん終息を迎えることとなります。

※1 あくまで程度の比較であり、1970年代以降の時計においても、経年を考えると防水性能は失われていると考え、水は避けてください。また、衝撃については時計は精密機械なので、新しいから大丈夫ということではありません。現行品も含めて、時計は丁寧に扱ってあげてください。

※2石数とは、機械式時計の可動部の「受け」などに使用される石(主に人工ルビー)の使用数で、例えば文字盤に「23JEWELS」「23J」などとあれば、この時計には23石が使用されているということです。

ブログ名由来。

車の世界では、「ヒストリックカー」として、趣味としての古いクルマが存在します。

対して、そこまで古くないけれど、かつて市場を賑わせたクルマを指して、「ネオヒストリックカー」という定義を雑誌社が提唱し、今では一般的にも理解される用語になりつつあります。※

ネオヒストリックは、日常使いにも支障がない、そこまで気難しくないことも魅力の一つと言えます。

同様に、私も勝手ながら「NEOアンティーク国産Watch」と名付けて、

カテゴリーでは「アンティークウォッチ」には入らず、新品での入手は難しいながら、現代にも通用するデザインで、普段使いがしやすい、そこまで気難しくない「ちょっと古い国産腕時計」を、普段使いの相棒としてゆこうと考えています。

どうぞ、お付き合いをいただけますと幸いです。

※ネコ・パブリッシング社「ジェイズ・ティーポ」誌にて提唱された呼び名で